貫汪館では「大石神影流剣術」「無雙神傳英信流抜刀兵法」「渋川一流柔術」の三流派の古武道を稽古していますが、これら三流派に共通する特質は大きく二つあります。

 一つは無理無駄な力を用いることのない「身法」です。手・足それぞれで力を出すのではなく、丹田を中心に四肢が柔らかく繋がった状態で業を使うことを基本とします。

 もう一つは技術としての「心法」です。素抜き抜刀術のように一人で鍛錬する場合は自分の心を感じとり、逸る心を制御する。二人で行う「形」稽古では相手と心を繋ぎ、手順を追うことなく動く。

「身法」と「心法」はどちらも貫汪館武術にとって欠くことのできない大切な技術となっています。